信用を積み重ねる
「積み上げてきたことの結果が人生を方向づけます。」
最初にこの言葉から講座に入りました。何を積み上げるのでしょうか。お金?ではありません。
信用です。
仕事とは信用の積み重ねだと思っています。
では信用はどうしたら積み上げられていくのか。
与えられた仕事を、するだけでは信用されません。当たり前だからです。
与えられた仕事以上の仕事をすることで、信用を得ることができます。
相手は何を望んでいるのか、相手の期待を超える仕事をして初めて信用を得ることができます。それを積み上げていくことが仕事ですし、その結果として会社内での地位や新たな仕事が待っています。それを怠り、「給料をもらうために」仕事をしていますと、信用されません。
新たな仕事を与えてもらうことはできませんし、それに対する不満などを感じれば会社を辞めてしまうことになってしまいます。
そして、その時に気づきます。
「自分は何ができるのだろうか」と。
会社の名刺があるから通用した「信用」も、肩書が無くなれば、何もできないということに気づくのです。また、ゼロから始めなければなりませんから、給料は当然減ります。
他人は、背中しか見てくれません。
つまり、『どんな仕事をしてきたのか、どんな能力を身につけているのか、どんな経験をしてきたのか』など、過去しか評価してくれないのです。「これから頑張ります」といっても、信用の積み重ねがないのですから、当然評価されないのです。
私は週に一回、再就職支援の現場でカウンセラーをしていますが、失業者の多くがこのことを勘違いしています。給料が安かったとか、人間関係がうまくいかなかったとか、原因を他人のせいにしている方が多いのです。そんな方は、何回面接を受けても落ちてしまいます。そして、「どうして採用されないのか」と、みじめさを感じてしまいます。
≪人と繋がることでしか生きてゆけない≫
人と繋がることでしか生きてゆけない私たちにとって、信用されないことほどみじめな事はありません。そして、信用は積み重ねることが必要なのです。