人を喰らう
ちょっと怪しげに思われる話になりますが・・・。
「霊止」と書いて、ヒトとなりますが、この「霊」の中心にある「神」まで喰われるとどうなるか。ヒトではなくなり、「人でなし」になってしまいます。独特の雰囲気を持つようになります。モノに執着し、時間に縛られ、人を傷つけるような言動、そして人を信用しなくなります。
どのような摩物が、人を喰らうのか?
摩界のエネルギーなのですが、いろいろな動物に例えられます。
一番怖いのは爬虫類で、代表的なのはヘビです。ヘビのように「ネトッとした」目つきになるので解ります。
キツネやタヌキのような動物系の摩界エネルギーは、本人に対してのみ、ちょこちょことイタズラをする程度から、人生そのものを破壊してしまうような程度に影響を与えたりしますが、全体的には、爬虫類系にくらべてそれほどの被害は与えません。
本人以外の他人に影響を与えるのは少ないのですが、爬虫類系の摩界エネルギーは要注意です。その毒素によって、次から次に爬虫類のヤカラを広げようとします。
新興宗教の教祖、独裁者などは大物です。占いやセミナーの講師などは、キツネやタヌキのレベルが多いと感じます。
人の心を喰らうのですから・・・。そしてお金を巻き上げ、依存させ、コントロールしようとします。
「腐りかけの肉はおいしい」とか言いますが、この摩界の誘惑は魅力的なもので、同じような波動を持っている人を引きつけます。怪しげな雰囲気の飲み屋街などのほうが、ドキドキして楽しいというあの感覚です。
私は、めったにそのような人と出会いませんが、外見がどんなに立派で肩書が素晴らしくても、この「ねとっとした雰囲気」を感じる人とは、まともに話さないようにしています。どんなに言うことが素晴らしくても、聞かないようにしています。相手は、なんとか私を説得しようと試みますが、すぐに性根を見抜いてしまうことができるようになりました。
これも、以前、大失敗した経験が生きています。自分の良心を信じ、我欲を捨てれば簡単な事なのです。欲のない人間をだますことはできません。
私たちは全て、自分の内部に「神」を持っています。
その「神」に影響を与えるのは、摩物だけではありません。低級の「神」と崇められる動物神もいます。有名なのはお稲荷さんです。一覧表を作りました。
いろいろな眷属神たち
- 伊勢神宮…ニワトリ←天の岩屋戸事件の際の長鳴鳥(ながなきどり)。
- 石清水八幡宮…ハト←宇佐八幡からの分霊に際して、舟のマストに金鳩が出現。
- 熊野大社…カラス←神武天皇東征に際して、険路で3本足の大烏が先導。
- 稲荷神社…キツネ←御饌津神(みけつかみ)から御狐神(みけつかみ)へ。
または白狐の精であるダキニ天。
- 春日大社…シカ←祭神・武甕槌命(たけみかづちのみこと)が鹿島神宮から神鹿に乗って遷座。
- 北野天満宮…ウシ←道真の牛車の牛と農耕用の牛が結びついて広く普及。
- 調(つき)神社…ウサギ←通称「つきのみや」にちなむ。
- 日枝神社…サル←比叡山に住む猿に由来。大山咋神(おおやまくいのかみ)の妻の化身(雌猿)とも。
- 大豊神社…ネズミ←大国主命との神話に由来。
- 出雲大社…ヘビ←「龍蛇」が出雲大社(大国主命)の神使とされる。眷属としてのヘビは弁天様にお仕えする。
≪鳥系、動物系。眷属神(けんぞくしん)を辞書で調べると、大きな神格に付随する多数の小神格。摂社。末社とあります。一般的には、狐や狸などの動物霊のことですが、最高位の眷属神である龍神や、龍神がある理由により、角や手足をもがれて同体だけになった蛇神は別格です。≫
いろいろなエネルギーが人間に影響を与えています。その特色を「動物に例えて」表現しているものと考えられます。
これらのエネルギーに影響を受けますと、特殊な能力を持ちますし、顔つきや雰囲気まで変わってゆきます。普通の人間と違って、目立ちますし、魅力も増します。うまくバランスをとり、コントロールできれば、素晴らしいのですが・・・。
鳥系の眷属神たち
ニワトリ、ハト、カラスなどに例えられるエネルギーです。
天の岩屋戸事件の際の「常夜の長鳴鳥」(ながなきどり)は、有名なアメノウズメノミコトの踊りに先立ち、高らかに鳴かせ、高天原の夜がまだ明けぬ間に夜明けを告げさせました。「常夜の長鳴鳥を集めて鳴かしめ」 たというのは、闇が消え、再び光が満ちることを予感させるという意味がありました。
日本には 「予祝」 という伝統があります。よい結果が現れるに先だって、予め祝っておくのです。田植えの前に豊作を喜ぶ祭りをしてしまうのはそれです。
「祈願」 というより、先取りして祝っているのは、「喜ぶ心」 が 「良き結果」 をもたらすという直観があります。
ちなみに、神社の入り口にあるゲートを 「鳥居」 というところからみて、どうも 「鳥」は、「この世」 と 「霊界」 を行き来する特別な存在であり、さらに、「結界」 を司る能力があるとみられていたようです。夜と朝の結界を鳴いて知らせるのも、そうした力ということのようです。
≪先日、伊勢神宮の外宮を訪問した時、第一鳥居をくぐった瞬間に緊張感が走り、汗が噴き出したことを思い出しました。内宮の場合、宇治橋を渡るときは、ほっとするような温かいエネルギーを感じ、第一鳥居をくぐると、目に見えるのは森なのに、海を感じました。明らかに内と外では、世界が違いました。なお、鳥系の霊界エネルギーは、人間に悪い影響を直接与えることはないと思われます。≫
≪余談≫
八咫烏(やたがらす、やたのからす)は、日本神話で、神武東征の際に、タカミムスビによって神武天皇の元に遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされる烏です。熊野三山において烏はミサキ神(死霊が鎮められたもの。神使)として信仰されており、八咫烏は単なる烏ではなく太陽の化身と考えられています。「方向を示すもの」、良い結果を予見させるものというイメージです。
動物系の眷属神たち
一般的に動物系の眷属神との付き合い方は難しいです。なぜ難しいかということですが、眷属の狐や蛇もこの世界では眷属神として崇められている存在であり、それなりに神威があるからです。
現に一流企業などは、商売繁盛のため、敷地内や社屋の屋上などに稲荷神社を祀っています。
眷属神を守護霊としてお持ちの方は、シッカリとした目的意識を持ち、揺るぎない意志があります。実効力に富み、人を引きつける魅力があります。しかし、眷属である狐などは、神の世界においては、まだまだ修行の身です。一般的に茶色い野狐は千年の修行を積んで白弧になり、白狐は更に千年の功績で黒狐になると言います。
狐は修行を積むために、求めを必要としている人に付き成果を挙げて伸びようとしています。その様なことをよく理解した上で、守護神の一神としてお付き合いすればあまり心配もありません。そして、眷属神は動物霊のため当然のごとく見返り(お礼)を要求してきます。
≪旨くいえませんが、まあどちらかといえばまだ修行の身のため、気性が荒いと言った方がいいのかも知れません・・・・。≫
狐はこの世では見えないもう一つの世界(幽界など)を見えるようにしたり、次元は低いですが耳元で聞こえるようにする霊験を持っています。そのため狐が付いた人は、シッカリとした目的意識と意志を持たない限り、狐の霊力に振り回されてしまう人が多いのです。ですから、もしその様に見える能力を持っていても、これは現世のものではないとシッカリと判断出来き、振り回されなければ何の問題もありません。
低いレベル(マイナスイメージ)に波動が合ってしまうから低級霊がみえてしまいます。
逆にもう少し高いレベル(プラスイメージ)の波動に合わせて、神社仏閣などに行き神様や仏様のお姿や神宝を見せて欲しいと念じれば、その狐の段階にもよりますが自分の修行のために見せてくれます。
声が聞こえたりもします、どちらかと言えば狐は、その人の心の持ち方や生き方など、まして修行の事等の指導的な事(ほとんど厳しいこと)などは話しかけて来ません。
逆にその人の心の中を読んで都合のいいことや雑談のようなことを話しかけて来るのが特徴です。ほかの眷属もほぼ同じです。ただレベルの高い眷属でしたら少し違いますが・・・・。
よく見えるようになった、聞こえるようになったと大喜びで話される方がおられますが、大概の方が眷属の霊力に振り回されてしまっている人です。
≪実は教祖といわれている方や、占い、ヒーラーなどを商売にしている方には、この低級な眷属神が憑いている場合が多いのです。≫
自分がシッカリとその事実に向き合い、見極めることを忘れず前向きに高いレベルに合わせることを心がければ、ある程度よいパートナーになるかもしれません。