Short Column
   インナーチャイルド

 「大人の中に住んでいる子ども」インナーチャイルド療法
≪以下の文章は、ネット上にあった記事を寄せ集め再編したものです。≫
 2008/03/08~

No.01 静かに目を閉じてください  No.02 インナーチャイルド療法について  No.03 傷ついたインナーチャイルドの癒しの途上で  No.04 ワンダーチャイルド  

Short Column No.01 


静かに目を閉じてください

 私たちの心の中には、傷ついて泣いている子供の心があります。
 今も、あの時のまま、泣きつづけているのです。
 これを、インナーチャイルドとよんでいます。

 その泣いている子どもを、今のあなたの力で、慰めてあげるのです。
 今のあなたの力で

 インナーチャイルドは、今のあなたの力を活用するための一つの方法です。
 それ以外にも、多くの方法があるでしょう。

あなたはきっと癒される。私は信じます。

あなたはきっと癒される。今のあなたの力で。

 BGMを聞きながら、ゆっくり声を出して読み上げてみてください。結構、ジーーーンときます。

静かに目を閉じてください。
 そして、あなたの「子供時代」を思い出してください。
何歳でも、けっこうです。
家でも、幼稚園でも、学校でも、どこにいてもけっこうです。
「子供時代」といわれて、あなたが思い出す自分の子どものころを思い浮かべてください。……

 さあ、その子どもはどうしていますか?
 楽しそうに遊んでいますか?
 もし、楽しく遊んでいるなら、あなたも一緒になって遊んでください。……

 でも、もし泣いているなら。
悔しい、悲しい、辛い、そんな気持ちでいっぱいなら、どうぞその子を慰めてください。
 泣くなといって叱る必要はありません。
無理に励ます必要もありません。

ただ、「辛いよね」
「淋しいよね」
「みんなに誤解されたけど、ほんとはそうじゃなかったんだよね」と、その子のそばに寄り添ってください。

 だって、その子の気持ちが一番わかるのは、あなた自身なのですから。……
 さて、ではその子どもにあいさつしましょう。
「また来るからね、また一緒に遊ぼうね、一緒に話そうね」
 そう言って、静かに目を開けてください。

 タイムマシンはないので、過去は変えられません。
 事実は変わりません。
 でも、事実の解釈は変わります。
 過去の事実が今のあなたに与えている影響力は、 変えることが出来るのです。

 あの時の、小さく弱かったあなたではなくて、今のあなたの力で、過去の意味を変えるのです。

あの時は、とっても辛かったよね。
とっても悲しかったよね。
悔しかった。
淋しかった。
 でも、何も出来なかった。

泣くだけだった。
そんなあなたのために。

泣くことすらできず、愛想笑いを浮かべるだけだった。
そんなあなたのために。

傷つけられた意味すらわからなかった。
そんなあなたのために。

たしかにあの時、あなたは何も出来ませんでした。
まだ、小さかった。
弱かった。
取り乱していた。
落ちこんでいた。

でも、今のあなたなら、できます。

今のあなたの力でならできます。


Short Column No.02 


インナーチャイルド療法について

 子どもは生まれてから6才頃までに基本的な性格が形成され、潜在意識が初期設定され、7才までに脳はかなり発達し、8才までに対応メカニズムが定着するといわれています。
 子どもは生まれてから自分の育った家庭や環境の中で、人間関係というものを学んで育ちます。
 家族の中で、親や他の大人や、かかわり合う兄弟からの影響を受けて、いろいろなことを学びます。
 そこではコミュニケーションの仕方や問題処理の仕方や防衛の方法や愛情表現の仕方などさまざまな事を、意識的に無意識に模倣しながら多くのことを学んでいます。
 しかし子どもが安全に守られた状態ではない「機能不全家庭」で育った場合、子どもの心は傷つきます。

それは感情、思考、人間関係にも影響を与えます。

 肉体的・感情的・精神的に虐待を受けた場合、感情は抑圧され、否定され、感情を感じたり表現することはよくない事だというビリーフ(信じ込み)と、ゆがんだ形で表現することを覚えていきます。

 子どもは家族関係の中で、親の愛を得る為にいろいろな役割を意識的、無意識に演じているうちに、感情的な痛みや葛藤を避けて、自分本来の感情を感じたり表現したりすることから遠ざかってしまいます。
 そしていつしかその演じている自分、仮面の自分「マスク」を自分だと思い込み本来の活き活きとした生命力から遠ざかってしまったことさえわからずに人生を生き続けます。

 その安全な家庭で育つことができず、抑圧した感情と満たされなかった子ども(傷ついたインナーチャイルド、またはローアーセルフともいう)を抱えたまま大人になって「アダルトチルドレン」になります。

 多くの場合アダルトチルドレンは、人間関係や行動の仕方、防衛反応や思考や感情表現の仕方など、自覚しているしていないにかかわらず、その自分の傷ついたチャイルドの影響を受けて、生きにくさを感じることが多いようです。

 インナーチャイルド療法では、本来のあなたの人生を生きる為に、パワーや創造性の表現を阻んでいる「傷ついたインナーチャイルド」を見つけ出して、受容し共感し、満たされなかった思いや体験を満たして癒し、擁護し統合を行います。

感情と涙について

 感情は自然な浄化作用であり、ストレスの解放の手段ですので、感情や涙の解放をすることは、古い感情エネルギーを物質化して流すことになります。
 だからといって、インナーチャイルド療法では、感情や涙の放出を強制する事は決してありません。
 体験は個人個人違います。
 激しく感情を放出する方もあれば、静かに感じて手放す方もあります。

 感情を静かに手放している場合でも、セラピストは指や手のかすかな動きや表情からも、感情の表出を読み取っていますので、そのプロセスに付き添っています。
 また、無理に過去のトラウマの場面をあまりに長く体験させることは、むしろ新たなトラウマを作り出す可能性もありますので、注意が必要です。
 訓練を受けた催眠療法セラピストは、そのことを承知しているものと思います。催眠療法をする場合は、安全な場の確保がとても大切です。

インナーチャイルド療法がむかないといわれている場合

  • 非常な興奮状態または、精神病である。
  • せっぱつまった危機の渦中にある。(まず危機の問題を解決する)
  • 薬物またはアルコールをかなり摂取している。現在その中毒である。
  • 本人の意思ではなく、第3者のいいなりや強制で受けようとしている。
  • 多重人格、または「憑依」がある。
  • 魔法のようなワークを望み、山のような問題を一回のセッションで解決し、永遠に幸福になれると思い込んでいる。

なぜ向かないのかという理由

 催眠療法だけでなく他のセラピーでも、セラピストはクライアントの安全をまず確保することが重要です。そのために、病気や危機的な状況の時には、セラピーを受ける以前に先にそのことを解決する必要があります。

 何らかの理由で、重大な精神的な問題が浮上している場合、潜在意識からの情報がすでに表面に現れていて、本人がそれをコントロールできていない状態も考えられます。
 この場合、自我があいまいになっており、このような時にセラピーや催眠療法はむしろ、自我の崩壊を招く危険性もあります。

 精神病だからとか、境界型だからとか差別しているのではなく、以上のような理由からセラピストはセラピーをお引き受けせずに、まず、専門の医療・治療機関をお勧めするものです。

 まずは無意識の行動を意識すること、自覚することが癒しの一歩です。

 インナーチャイルド療法を受けに来られる方でいわゆる精神的・肉体的にひどい虐待にあっていた人ほど、虐待を受けたことに気づかなかったり、虐待を受けるのは当然だったように思っていらっしゃる方が多いのに驚きます。

「あの時は自分が悪かったから」「自分がいい子じゃなかったから」と大人になっても自分を責め続ける一方でいい親のイメージで両親を理想化したり、親を弁護していたりします。

 心優しくて思いやりのある方ほどつらい思いをしています。
 また、子どもは親がいないと生きていけないのですから、親を嫌いになりたくないのです。 虐待というのは、肉体的、性的に直接的に虐待を受けることはもちろんですが、言葉やいろいろな方法で辱められたり、あるいは無視されたり、親のケアをしたり、なだめる役割をして、精神的に傷ついた事も虐待だといわれています。
 まずは自分が傷ついたチャイルドだったことを受け入れることが、癒しの一歩になります。


Short Column No.03 


傷ついたインナーチャイルドの癒しの途上で

 子どもは自分が生きていく為に、親に愛される為に、親を理想化し、「私が悪かったから殴られた」「ぼくがいい子じゃなかったから、大声でどなられた」と自分は悪い子だと思うようになり、自分のせいにして自分を責めることを覚えます。

 そして、それが長年の習慣になっています。
 しかし、一旦傷ついたインナーチャイルドに向き合い始めると、しばらくは親や周りの大人を許せない時期があるかもしれません。
 そして、親を責める自分を責めてしまう、またそういう自分に気づいて落ち込んだり、そういう自分を責めている自分がいることに気づことがあるかもしれません。
 でも、それはインナーチャイルドの癒しの途上で誰もがでも通る道ですから、がっかりしたり、あきらめたりしないでください。
 むしろ、今までそういう状態でがんばってきたインナーチャイルドをほめてあげましょう。

 また、癒しの途上にいる自分を「よくやっているね」とほめてあげましょう。
 誰に気兼ねすることもありません。
 親の事がしばらく許せない、顔をみるのもイヤだと思う時には、少し彼らと距離をとってみてください。
 親と仲を悪くする為や、親を憎んだりうらんだりする為のインナーチャイルド療法ではないのだということを覚えておきましょう。

 親の子ども時代のことを聞いてみたことはありますか?

 彼らもまた、傷ついたインナーチャイルドを抱えており、彼らにしては精一杯ベストを尽くして子育てをしたのです。

 彼らが思う「良かれ」と思う方法で・・・

 彼らも恐怖を抱えて、愛して欲しいというチャイルドをもてあましていたのかも知れません。
 まず、その世代間連鎖を断ち切り、乗り越える為にも、ご自分のインナーチャイルドを大切にしてください。
 そして、親を責め続ける事は、自分の中に憎しみや悲しみや、重い罪悪感や自己憐憫の気持ちを持ち続けることでもあります。

 親がかわいそうだから許すというのではなく、いつまでもそういう重いエネルギーを持ち続ける自分がかわいそうだということに気づいて、それを手放して軽くなりましょう。
 自分が幸せになってくると自然に心の中で親を許し、和解し、理解し、心から感謝し、愛することができる日が来ることでしょう。
 そしていつか、そういう体験を学びとして選択して、生まれてきた自分自身を許して自分自身を大切にし、愛することができる日が来る事でしょう。

 今がたとえつらくても苦しくても、そういう日が必ずくることを信じて、「傷ついたインナーチャイルドの影響」を自覚することによって、その中から、きらっと光る気づきと学びを見つけることができて、本来の「ワンダーチャイルド」が活き活きと輝きだしますように!


Short Column No.04

ワンダーチャイルド

あの子に会いに行く・・・。

いつものようにあの公園の木のそばにいる。
何かを大切そうに両手に持っている。
太陽をいっぱいに浴びて、うれしそうに体を左右に揺らしている。

大人の私は彼の手に持っているものを見てみたい。

ちょっと見せてくれる?

 彼は大事そうに抱え込んでしまう。

少し強引に引っ張ってみるが、彼は決して渡さない。
するりと脇を抜けて楽しそうに走り回っている。

遊ぼうか?

 声をかけてみたが、私が何をして遊んだらいいかわからないのを見透かすようにただ楽しそうにあちこち走っている。
少し追いつめてみる。

またうれしそうに脇をするりと抜けた。
いつしか星空になっている。

彼は、何かを両手に持ったまま体をうれしそうに左右に揺らして、何かを祈っている。

公園の真ん中に、フーッと光の柱が空から降りてくる。

突然、彼は私を導き、その光の中に入った。

黄色に近いその光の柱の内部でふと上を見上げると、きらきらと輝く星々がこぼれ落ちてきた。

次の瞬間私は彼に導かれるままふわふわとした雲の上を飛んでいた。

高さにおびえる私を見ながら、彼はなおものすごい速さで飛び続けている。

また次の瞬間、私は彼とともにふわふわとした雲の上に立っていた。

彼は、雲の上に点在する美しい花園を飛び回り、妖精のような女の子たちと楽しそうに手を取りあって遊んだ。
何か不思議なエネルギーの交流をひとしきり交わしたあとで、彼はまた私のところに戻ってきた。

次の瞬間、私たちは我々が宇宙と呼ぶその空間から美しい惑星を眺めていた。
彼のまなざしは愛情とパワーに満ちあふれている。

銀河から銀河へ、星から星へと、時間と空間を自由に移動し、瞬く間にまるで生き物のような惑星をいくつもいくつも間近にともに眺めた。

 私は彼に圧倒されていた。

私の理解を越えたパワーに驚きと感動を覚えた。

次の瞬間、私は彼に導かれるまま太陽に向かっていた。

熱い熱いはずの太陽だが、あふれ出る生命そのもののエネルギーを感じるのみで、恐れや疑問はすでにそこにはなかった。

 生き生きとした表情で、しかも当たり前のように、彼はいろんなところへ私を連れていってくれた。
さまざまな時間と空間を飛び越えた。
地上に帰ってきて、私は改めて彼に問いかけてみた。

君の手に大切に持っているものは何?

 君のあふれるエネルギーはいったい何?

次の瞬間、私には通じていた。
それは、私自身が大切にしているもの。
それを引きはがそうとすることは、私自身がいちばん恐れていること。

この世の中のシステムがそれを引きはがそうとすることから私自身が必死に守り続けているもの。

 彼の存在は私そのもの。

彼の驚くべき能力とエネルギーは私が持っているそれそのもの。
 彼は私そのもの。

大いなるエネルギーをいっぱいに浴びながら彼は楽しそうに目を輝かせている。

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